Cup of Dreams

外の話、内の話。

春とJonathan Richman【日記 - 2021.04.03】



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いよいよ新潟でも桜が咲き始め、僕の大好きな冷やし中華がスーパーやコンビニで売られるようになり、花粉症の人が「目玉を取り出して洗いたい」などと恐ろしいことを言い出し、なんだかぼんやりと時間が過ぎていく…そんな季節がやってきている。

 

 

最近の休みの過ごし方といえば、フォロワーさんと通話したり一緒にゲームをやっていることが真っ先に思い浮かぶ。これがなかなか面白い。だらだらやっていると一瞬で時間が過ぎていくので恐ろしくもあるのだが、帰ってきてから特に一生懸命インプットする気力もなく、時間の過ごし方として丁度良いのだ。FPSと言うシューティングゲームで、最初は今流行りのApex Legendsをやっていたのだが、最近はヴァロラントというシビアなゲームをやったりしている。まぁどんなゲームでもいいんだけど、これ読んでて興味ある人は一緒にゲームやりましょう。たのしいよ。

 

 

あとは常にやっているわけではないけれど、創作について。DAWを起動するまでがなかなか腰が重いのだが、一度起動すると他のことすべてを忘れて熱中してしまう。水も飲まずに何時間もやってしまうものだから、終わったあとクタクタに疲れてしまう。楽しいんだけどね。

最近は歌モノでなく、ビートメイクもどきというかトラックメイクもどきみたいなことを始めた。Twitterの方でも意外とたくさん反応いただいて非常にありがたい。

一応作った2つを貼っておく。(うまく貼れるかな?)

『miteminuhuri』

soundcloud.com

 

『harness』

soundcloud.com

 

 

 

最近はあまり新譜を追えない…というか頑張って追うつもりもあまりなくなってしまった。

相変わらずSSWへの熱は冷めず、Neil Young『Live at Massey Hall 1971』なんかは今年入ってからずっと聴いてるなぁ。

それとPaul McCartney『裏庭の混沌と創造』にはえらく感動した。意外とビートルズのメンバーのソロは聴いておらず、ジョンのアルバムを何枚かと、ジョージのを3枚くらいしか聴いていなかったのだが、ポールに関してはほぼ通っておらず…だった。構えずにふと再生したらとんでもなく素晴らしい名盤だった。名曲しか入ってないやん。

いや、めちゃめちゃ今更なのだが、彼のソングライティングはやっぱり化け物なのだね。曲中でメジャーとマイナーを自在に行ったり来たりしながら、素朴なサウンドのなかでふわりふわりと美しいハーモニーを奏でる。

それは自然の中に生きる美しい虫達のようで、自由で、無駄が削ぎ落とされている。人々はその美しいと思うのがどこから来ている基準なのかもわからないまま、勝手に惹かれたりするわけで。それを計算でやってのけているのかどうかまではわからないけれど。やべ。何言ってるかわかんなくなってきたぞ。とりあえずここまでにしとこう。

 

 

それと、Jonathan Richman『I, Jonathan』のレコードを買ったので、頻繁に聴いている。

ヴェルベッツフォロワー、The Modern Loversというバンドのギタリストのソロなのだが、この『I, Jonathan』と『Jonathan Richman』はよく聴いたアルバムだ。

内容としては、なんというか、ダラッとしてるなぁ…と言う感じ笑。

キレのないリズムにバッサバサで締まりのないギター。だがヴェルベッツと決定的に違うのは、どこかホッと暖かい雰囲気が全体を漂い、時に底抜けに陽気でチャーミング。躁的とも言えるかもしれない。

よく素直とか実直とか正直とか、パーソナリティが出てますよね〜みたいな、そういう評価の音楽があるとして、僕は彼の音楽の形も、そういう評価の一つの到達点だと思う。

ポロッと出てしまったユニークさを自分で笑ってしまうときのような彼に、憧れに震わせる姿でロマンティックに歌う彼に、はしゃぐ子供のように音楽を楽しんでいる彼に、僕は共感せざるを得ない。

僕はそんな彼を、愛せずにはいられないのだ。

 

 


春というのはどうも調子が狂うよ。ただでさえシリアスな問題が山積みなのに、自分自身はずっとどこかでふわふわしておかしなテンションだし、体調はヘンテコになるし、何かが始まったり何かが終わったりしてもうめちゃくちゃだよな。

そんなこの季節を、今年、僕はこのアルバムと過ごすことにする。

まぁ別にめちゃくちゃさは少しもマシにはならないが、ほんの少しだけ、安心するんだよね。笑

 


2021年の春、みなさんもどうかお元気で。