夏とConnie Converse【日記 - 2022.08.15】
.....モヤーッッ!!
ちゃす。echoです。
夏なんですが。もやもやしてるよね、今年はいろんな意味で。
まず、気候ね。梅雨、おまえさぁ...あれっ今年はあっさりしてんなっつって。水不足で〜とかっつって。そのあと何回来れば気が済むんだよ。僕も「初めて膝上までつかりながら帰宅」のトロフィーを獲得しました。いや、冗談抜きに本当に自然災害多いよね。災害に限らず、気が滅入るというか、どうかご無事で....!!みたいなニュースが連日流れて来るもんで、そのたびに自分の無力さにげんなりしてしまったり。あと戦争するなバカ。
最近の出来事で言うと、久々に東京へ、久々にライブを見に行った。しかもフェス。なかなか勇気が要った上に、色々な意見が自分の身に降りかかり、ギリギリまで考えたけれども、結果としてとても久々に心を震わせる体験ができたのは間違いない。
FESTIVAL FRUEZINHO 2022。
FRUEというフェスはなんとなくTwitterで目にしていたものの、今回は東名阪でなんかやるんだな~と思って見たメンツがドストライクだった。それからというもの、ないお金を必死に絞り出す節約生活を送る事になるのだが、別に書かなくてもよさそうだから省く。
まぁ、毎日毎日カレンダーを見てあと何日だ...!とワクワクしながらもやし食ってました、という感じ。
何とかたどり着いた東京行き当日。高速バスも、一睡もできなかった。久しぶりで興奮してるもんだから、なんかすべてがおもしろく光って映った。そこまで思い入れがある場所でもない(何なら八王子とか埼玉とか住んでた)し、新幹線なら二時間くらいで行ける場所だけど、一瞬も冷めなかった。自分が思っているよりもよっぽど、遠出をするという行為は特別であり、コロナ渦においてそれが抑圧されるということにストレスを感じていたらしい。
正直言うと自分の「東京へ行きライブを見る」という行動は、最大限に配慮したところで、最低限以上のリスクが発生する。目的も合わせると、う~む良いのだろうかという気持ちにならなかったわけがない。ただ、個人にほぼすべてをゆだねられた状況で、いい具合に自分の中で折り合いをつけられるわけもなく...。正しい情報を消化して、その都度考えて悩んで行く他ないなとは思うが。東京滞在中も、その答えの出ないぐるぐるは、ついて回ることになるのだった。
あ、念願のバーガーキングを食べましたよ。下北沢店!
(なお、東京滞在中はここの下北沢店とエミオ武蔵境店のバーガーキングくらいしかまともに食べませんでした。あほか?)
フラッシュディスクランチにてレコードも買いました。
(左から、Leo Kottke、Freddie Hubbard、Pony Poindexter。)
東京を満喫したあとで、いよいよフェス当日。立川のハコめっちゃよかったナ。感想を思い出してじっくり書くと日記記事じゃなくなりそうだから軽く。
ceroは2~3枚くらいしかアルバム聴いてなかったけど、音量感がなんかちょうどよかった。ライブ行くたびに思うんだけど、音がデカすぎるライブもそれはそれでいいんだけども、情報量は減るよなぁ、と。音が飽和しちゃってさ。その点今回のceroのライブは、情報量が多いというか、人数は一番多かったけどやりたいことが伝わってくるいいライブでした。
続いてBruno Pernadas、はいもう最高でした。一番見たかったので本当にうれしい。キメ多すぎてたのしい。横でやんちゃそうなお兄ちゃんたちが踊り狂ってたので、負けじと首かくかくおじさん。本当に楽しいライブだったし、歌も楽器も、タフというか地力がある感じでしっかり安心感もあり、たまらんライブでした。
さぁ坂本慎太郎。本物だー!と思ったね。新譜からの曲多めだった。ayaさんのベースのうねりがおお、ライブみてるなって感じでよかったです。それにしてもいい曲書きすぎ。ギターのミスがちょいちょいあったので音に身をゆだねきれない瞬間もあったけど、生で聞く詞のフレーズが刺さっていた俺にはさほど問題はなかった。
そしてフォロワーさんと合流し音楽話をしながらSam&Sam。これがやばすぎ。ベースとサックスのみで、ループさせながら展開していくのだけれど、息を吞んで聴き入って(見入って)しまった。あの独特なエフェクターをかけた音が結構どっしりとしていて、ベースが土台でサックスがソロ、という構成をひっくり返してしまう瞬間がスリリングに行き来して、そのたびに脳から変な汁が出るのであった。
そんなこんなで(雑)東京楽しかったっす。
あと最近のこと、最近のこと...
あ、でっかい手芸屋さんについてったんですよ。それでね、刺繍のキットをなんとなく買って、なんとなく刺繍をはじめましたYO。
こんな感じ!計4日くらいで完成!
玉留め玉結びが怪しい超初心者だったけど、意外と楽しかった。季節ごとに色々なお花のキットが売られているので、今後も作ってみたいっすね!
最近聴いてる音楽についてもちょびっと。
まずはベルギーの音響作家Benjamin LewとSteven Brown(Tuxedomoon)の共作アルバム『A Propos D'Un Paysage』。
奥行はあるけど面としては狭い、そんな細長ーいトンネルを行くようなミニマル?実験的な作品。これ最高です。一聴すると眠れそうだけど、いざ寝るときとかに聴いてると胸がざわついて余計目が覚めます笑。
そしてGrizzly BearのDaniel Rossen、新譜『You Belong There』がとっても素晴らしい。
アレンジが最高で、色々なジャンルのエッセンスが詰まっており凝っている(ブラジル音楽の影響が強め?)けど押しつけがましくなく、今の自分のムードにハマった。今年聴いた新譜の中ではダントツ。
あとはまぁ、なんとなく1200円で手に入れたJohnny Thunders『Hurt Me』のアナログレコードを家で何周も何周もしている生活を送っている。
これは、本質を感じ取ろうとすればするほど、するりと手の中から抜け出してしまう感覚がある(掴みどころがない、とも違う。)。ずーっと聴いている。
ずーっと聴いているといえば、Connie Converse。1950年代にニューヨークで活動していたSSWなのだが、1974年に実家を出て以降、連絡がつかないらしい。失踪というやつだ。
結構探して回って、手に入れたCD。内容はとても繊細かつアイデアにあふれたSSW作品で、とても気に入っている。が、何度も何度も繰り返し聴くたびに、僕とつながった線が、揺るぎないものになっていっているように思う。
彼女の残された録音を聴いてるとき、もうこれだけでいい、と強く思う。今、僕と、この音楽との間にあるものだけでいい。もうそれがすべてでいいと、思う。そして僕はまた、ひとりで冷たく光ることができる。過ごす日常から切り離された部屋で、金属のように。
そんな風に思える(思えてしまう)音楽に出会えることって、そうそうない。嫌な意味じゃなく、誰かにおすすめしたいとかも、一ミリもないのだけれど。自分のことを取り上げるブログなので書いてみた。
...はい、そんな感じでした。
最近ようやく枝豆食べました。スイカも食べたな。あとはウナギだけ。ウナギ食いてぇなぁ...............。Twitter見てると結構みんな食べてたね。
Twitterで思い出した。Twitterのアカウントの方はあまり音楽垢っぽくなくなってしまったけど、許してくださいネ....。
色々美味しいものが夏にはたくさんあるよね。
みんなも美味しいもの食べて、夏バテしないように気を付けてね。
みんなでさぁ、乗り越えていこうぜ。
ウワァ!!!!!!!!(急にでっかい声を出す)
2022年の夏、どうかお元気で。
秋とThe Flaming Lips(死にたい季節と殺したい季節) 【日記 - 2021.11.01】
…やー、最近なんかまた死にたいね。
でもなんていうか、「俺は今すぐこの世から消えなきゃだめだ!」とか「もう耐えられない!死ぬしかない!」みたいなテンションとは明らかに違う。
辛く苦しいことは間違いないんだけど。"ある程度の痛みは伴うが確実に死ねるボタン"があれば迷わず押してるってくらい。
実はこれは19際の頃から絶え間なくずっとそうで。
生きることには莫大なエネルギーが(ぼくにとっては)必要で、例えば電車に乗るとき空いてるのにぼくのとなりに座らない…ってことは見た目が異常か、とてつもない匂いを放ってるんじゃないかとか。一年以上前の会話で間違えたことを相手に不快な思いをさせてないか、とか。全く関係ない人が全く関係ない人に怒られてるとその日の夜にそれがフラッシュバックしたりね。ぐるぐるぐるぐる考えて…
そんなことが日常に死ぬほど溢れてる。
何年(何十年になろうとしている)のひきこもりを経たからかもしれないが、すこしでも問題や壁に直面するととてもつらい。その敏感な場面での、辛さを回避するためにやってきたことが、逃げ道を塞がれて自分自身と直面せざるを得ないという状況に陥るわけで。
これを繰り返す事によっておそらく人は経験をつんでいくわけだけど、ネタに昇華したり(Twitterに書く)や、自分の中でどうでもいいしまぁ別に…(沢尻エ○カ)みたいな冷めたフリをするのも、いちいちプライドが高い事が邪魔してくるし。どんな場面でも対面することから逃げ続けている。いっそすべて投げ出したくなるんだよね。
具体的にどうこうあるわけではないけど25歳中卒無職ニートというのはあまりにも、巨大で具体性を持ったでっかい化け物は、毎日追いかけてくる。両親の退職、体調不良により休職したへの支援。もうぼくに残された時間なんてほとんど、いやとっくに無い。
自分語りスマソ。そんな中でも音楽は聴いていて、フレーミング・リップスをよく聴いています。
スペーシーでドリーミージャンキーで、逃避の音楽にはもってこいだし、精錬された完璧なポップスと言うよりヘロヘロ歪みきってのたうち回るようなギターが、不安定な自分の気持ちと秋のコロコロ変わる天気と何となくマッチするような気がして。
それと同時に、フレーミング・リップスといえば多幸感みたいなイメージがあるみたいでますが、このアルバムはヒリヒリとして誰も寄せ付けないぞという感覚も持ち合わせているような気がします。「お前、俺に関わったらころすぞ。」みたいな。そのイラつきやピリつきやダルさに救われることもあるんです。
代弁までは行かなくとも、表現として"それ"が存在している嬉しさがあるんです。
死にたい。それ以上に自分を殺してやりたい。そんな僕に、そしてこんな季節に。
無論、そこには他人がどうこう入り込む余地などなく、俺の人生を最後まで責任持てるやつ以外寄り付いてきたらぶん殴るぞ。という気持ち。
ただ、声をかけてくださったり心配してくださるのはすごく嬉しい(同時に申し訳ない)。
優しいみなさんには、どうか、幸せとまでは行かなくても、なにかいいことがありますように。
いよいよ寒くなってきましたね。日が落ちるのも早いし毎日コロコロ気温もかわる。体調には気をつけましょうね。
2021年の秋、どうかお元気で。
夏とLes Baxter【日記 - 2021.08.19】
夏だー!!!
…夏か?
いやもう僕にはよくわかんないです...。
梅雨が来て、一気に夏が来て、また梅雨入ったんじゃないの…?となり、ガクッと気温が下がっておいおいもう秋かよと思ってたらまた夏に戻ってきたでやんの。なんだこれ。
なんか春のブログ記事でも季節に振り回されてましたが、今回もブンブン振り回されています。ちゃす。
最近は職業訓練の赤ちゃんver.みたいな所に週5で普通に通うようになりまして。やっぱり週5日通うって普通に大変ですね。4日とは全然違う。体調崩しやすい人間としてはいつもヒィヒィ言いながら通ってます。
休みの日こそなんか楽しいことしたいと思って入るのですが、溜まった家事をするか、疲れ果てて天井を眺めるかしかできておりません。悔しい!
いままで「決まった場所に」「決まったペースで」通うということが何年もできずに引きこもっていたわけなので、まだ体が慣れてないのかなぁと感じます。とりあえず後退はしてないのでいいかな。焦って失敗してばかりだったので、なるべく焦らず頑張るぞ〜。
休みの日がそんな感じで平日も帰宅後ご飯作ってお風呂入ったら寝ちゃうので、創作ももなかなかできてないのですが、唯一、音楽は聴けているかな〜といった感じです。電車賃もったいない&少しでも歩きたいということで、電車でピャーッと行けるところを、歩いて45分くらいかけて通ってます。その時に音楽聴くのが楽しみになっていて、帰りに歩くときは「あ、今いいとこだから!」と思ってわざわざ遠回りするときもあります。お散歩ジャンキーだね。
一応作った曲もあるので貼っておきます!
はい、そんなわけで最近良かった音楽。
Mississippi Recordsという、ブルース、ソウル、クンビアや、エチオピアなど多国籍な音楽をアナログリリースしている発掘系のレーベルがありまして、こちらのリリースがすごく面白いし良いんですよね。(個人的にはMusic From Memoryと同じくらい信頼してます。)
「感電したミシシッピ・ジョン・ハート」の異名を持つDragging An Ox Through WaterのLPを探してるときに出会ったのですが、それからちょこちょこチェックしております!
そんなMississippi Recordsから、Olima Anditi「Where Else Would I Be?」をよく聴いてました。
西ケニア全土で知らない人はいない(らしい)、全盲のギタリスト・シンガー。ベースを親指で弾きながらメロディとコードをつける弾き語りスタイル、かつリフレインの中でストーリーを歌っているようなので、カントリー・ブルースっぽさはありますがやはりメロディ、コード、ベースの響きが僕らがよく耳にする響きと全く違うんですよね。歌のメロディの音並び自体は陽気なのですが、彼の歌で聴くと影が生まれ、またそれがリフレインしていくことで生まれる陶酔感。不思議な感覚でした。あとすごく身体的な感じがするのはアフリカならではでしょうか。ぐっと来ました。
ブラジルから、Mallu Magalhãesの新譜「Esperança」も良かったです。
歌声はリラックスしていますが、それだけじゃない歌心がツボをついてくるんですよね〜。
あと楽器の鳴りが素晴らしい。MoonsやTim Bernardesを始めとしたブラジリアンフォークのシーン(Leonard Marquesもすき!)にも言えることですが、サウンドプロダクションが本当に素晴らしい。フィジカルリリース待ってます。
夏なのでTeenage Fanclub「bandwagonesque」もよく聴いてます。再生ボタンを押してギターのフィードバックが聴こえてくるあの瞬間の感覚、ほんと永遠なんだよな。音量をいつもより2上げたくなるし、ザラザラのギターの音色で涙出そうになる。
あと真夏のクソ暑い昼間にフィッシュマンズ「宇宙 日本 世田谷」を聴くと、イヤホンでこれを聞きながら高校に続く長い坂道を登って夏期講習へ向かうシーンを思い出します。
将来への漠然とした不安と期待が形を変えてずっと続いていく気がして嫌だな、とか。変わっていく自分と変わっていく周りがなんか切なくもあって、いっそのことずっと変わらずに続いていけばいいんじゃないか、とか。そんなこと考えながら聴いてましたね。
まぁ装飾した記憶を眺めたくなるときもあるね。
永遠とは逆に「瞬間」を感じる音楽もあって、今はどちらかといえばその気分なんですが。
Les Baxter「Jewels Of The Sea」。これは掛け値なしに素晴らしいです。美しい。
マーティン・デニーと並ぶ、エキゾチカを代表するアーティストの61年作。
夏はなんとなく感傷的になりやすいし、なにか起こるんじゃないかって思って始まっても、何もなく終わっていくし、僕の中ではいつの間にか特別な季節ではなくなってしまいましたが、そんな夏に聴いたこのアルバムは、きっと僕にとって残るアルバムになる気がするんだよな。
暑いのは嫌いだけど、こんな素敵なアルバムに出会えたなら、また夏を好きになるかもね。なんて。
あっ!セミがうるせぇ!カッコつけたら急にセミが鳴き出したよ今!
2021年の夏、みなさんもどうかお元気で。
春とJonathan Richman【日記 - 2021.04.03】
いよいよ新潟でも桜が咲き始め、僕の大好きな冷やし中華がスーパーやコンビニで売られるようになり、花粉症の人が「目玉を取り出して洗いたい」などと恐ろしいことを言い出し、なんだかぼんやりと時間が過ぎていく…そんな季節がやってきている。
最近の休みの過ごし方といえば、フォロワーさんと通話したり一緒にゲームをやっていることが真っ先に思い浮かぶ。これがなかなか面白い。だらだらやっていると一瞬で時間が過ぎていくので恐ろしくもあるのだが、帰ってきてから特に一生懸命インプットする気力もなく、時間の過ごし方として丁度良いのだ。FPSと言うシューティングゲームで、最初は今流行りのApex Legendsをやっていたのだが、最近はヴァロラントというシビアなゲームをやったりしている。まぁどんなゲームでもいいんだけど、これ読んでて興味ある人は一緒にゲームやりましょう。たのしいよ。
あとは常にやっているわけではないけれど、創作について。DAWを起動するまでがなかなか腰が重いのだが、一度起動すると他のことすべてを忘れて熱中してしまう。水も飲まずに何時間もやってしまうものだから、終わったあとクタクタに疲れてしまう。楽しいんだけどね。
最近は歌モノでなく、ビートメイクもどきというかトラックメイクもどきみたいなことを始めた。Twitterの方でも意外とたくさん反応いただいて非常にありがたい。
一応作った2つを貼っておく。(うまく貼れるかな?)
『miteminuhuri』
『harness』
最近はあまり新譜を追えない…というか頑張って追うつもりもあまりなくなってしまった。
相変わらずSSWへの熱は冷めず、Neil Young『Live at Massey Hall 1971』なんかは今年入ってからずっと聴いてるなぁ。
それとPaul McCartney『裏庭の混沌と創造』にはえらく感動した。意外とビートルズのメンバーのソロは聴いておらず、ジョンのアルバムを何枚かと、ジョージのを3枚くらいしか聴いていなかったのだが、ポールに関してはほぼ通っておらず…だった。構えずにふと再生したらとんでもなく素晴らしい名盤だった。名曲しか入ってないやん。
いや、めちゃめちゃ今更なのだが、彼のソングライティングはやっぱり化け物なのだね。曲中でメジャーとマイナーを自在に行ったり来たりしながら、素朴なサウンドのなかでふわりふわりと美しいハーモニーを奏でる。
それは自然の中に生きる美しい虫達のようで、自由で、無駄が削ぎ落とされている。人々はその美しいと思うのがどこから来ている基準なのかもわからないまま、勝手に惹かれたりするわけで。それを計算でやってのけているのかどうかまではわからないけれど。やべ。何言ってるかわかんなくなってきたぞ。とりあえずここまでにしとこう。
それと、Jonathan Richman『I, Jonathan』のレコードを買ったので、頻繁に聴いている。
ヴェルベッツフォロワー、The Modern Loversというバンドのギタリストのソロなのだが、この『I, Jonathan』と『Jonathan Richman』はよく聴いたアルバムだ。
内容としては、なんというか、ダラッとしてるなぁ…と言う感じ笑。
キレのないリズムにバッサバサで締まりのないギター。だがヴェルベッツと決定的に違うのは、どこかホッと暖かい雰囲気が全体を漂い、時に底抜けに陽気でチャーミング。躁的とも言えるかもしれない。
よく素直とか実直とか正直とか、パーソナリティが出てますよね〜みたいな、そういう評価の音楽があるとして、僕は彼の音楽の形も、そういう評価の一つの到達点だと思う。
ポロッと出てしまったユニークさを自分で笑ってしまうときのような彼に、憧れに震わせる姿でロマンティックに歌う彼に、はしゃぐ子供のように音楽を楽しんでいる彼に、僕は共感せざるを得ない。
僕はそんな彼を、愛せずにはいられないのだ。
春というのはどうも調子が狂うよ。ただでさえシリアスな問題が山積みなのに、自分自身はずっとどこかでふわふわしておかしなテンションだし、体調はヘンテコになるし、何かが始まったり何かが終わったりしてもうめちゃくちゃだよな。
そんなこの季節を、今年、僕はこのアルバムと過ごすことにする。
まぁ別にめちゃくちゃさは少しもマシにはならないが、ほんの少しだけ、安心するんだよね。笑
2021年の春、みなさんもどうかお元気で。