Cup of Dreams

外の話、内の話。

夏とLes Baxter【日記 - 2021.08.19】

 

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夏だー!!!


…夏か?

 

いやもう僕にはよくわかんないです...。

梅雨が来て、一気に夏が来て、また梅雨入ったんじゃないの…?となり、ガクッと気温が下がっておいおいもう秋かよと思ってたらまた夏に戻ってきたでやんの。なんだこれ。


なんか春のブログ記事でも季節に振り回されてましたが、今回もブンブン振り回されています。ちゃす。


最近は職業訓練の赤ちゃんver.みたいな所に週5で普通に通うようになりまして。やっぱり週5日通うって普通に大変ですね。4日とは全然違う。体調崩しやすい人間としてはいつもヒィヒィ言いながら通ってます。

休みの日こそなんか楽しいことしたいと思って入るのですが、溜まった家事をするか、疲れ果てて天井を眺めるかしかできておりません。悔しい!


いままで「決まった場所に」「決まったペースで」通うということが何年もできずに引きこもっていたわけなので、まだ体が慣れてないのかなぁと感じます。とりあえず後退はしてないのでいいかな。焦って失敗してばかりだったので、なるべく焦らず頑張るぞ〜。

 


休みの日がそんな感じで平日も帰宅後ご飯作ってお風呂入ったら寝ちゃうので、創作ももなかなかできてないのですが、唯一、音楽は聴けているかな〜といった感じです。電車賃もったいない&少しでも歩きたいということで、電車でピャーッと行けるところを、歩いて45分くらいかけて通ってます。その時に音楽聴くのが楽しみになっていて、帰りに歩くときは「あ、今いいとこだから!」と思ってわざわざ遠回りするときもあります。お散歩ジャンキーだね。

一応作った曲もあるので貼っておきます!

 

 

 

 

 


はい、そんなわけで最近良かった音楽。 


Mississippi Recordsという、ブルース、ソウル、クンビアや、エチオピアなど多国籍な音楽をアナログリリースしている発掘系のレーベルがありまして、こちらのリリースがすごく面白いし良いんですよね。(個人的にはMusic From Memoryと同じくらい信頼してます。)

「感電したミシシッピジョン・ハート」の異名を持つDragging An Ox Through WaterのLPを探してるときに出会ったのですが、それからちょこちょこチェックしております!


そんなMississippi Recordsから、Olima Anditi「Where Else Would I Be?」をよく聴いてました。

西ケニア全土で知らない人はいない(らしい)、全盲のギタリスト・シンガー。ベースを親指で弾きながらメロディとコードをつける弾き語りスタイル、かつリフレインの中でストーリーを歌っているようなので、カントリー・ブルースっぽさはありますがやはりメロディ、コード、ベースの響きが僕らがよく耳にする響きと全く違うんですよね。歌のメロディの音並び自体は陽気なのですが、彼の歌で聴くと影が生まれ、またそれがリフレインしていくことで生まれる陶酔感。不思議な感覚でした。あとすごく身体的な感じがするのはアフリカならではでしょうか。ぐっと来ました。

 

 

 

 

 

ブラジルから、Mallu Magalhãesの新譜「Esperança」も良かったです。

歌声はリラックスしていますが、それだけじゃない歌心がツボをついてくるんですよね〜。

あと楽器の鳴りが素晴らしい。MoonsやTim Bernardesを始めとしたブラジリアンフォークのシーン(Leonard Marquesもすき!)にも言えることですが、サウンドプロダクションが本当に素晴らしい。フィジカルリリース待ってます。

 

 

 

 

 

夏なのでTeenage Fanclub「bandwagonesque」もよく聴いてます。再生ボタンを押してギターのフィードバックが聴こえてくるあの瞬間の感覚、ほんと永遠なんだよな。音量をいつもより2上げたくなるし、ザラザラのギターの音色で涙出そうになる。

あと真夏のクソ暑い昼間にフィッシュマンズ「宇宙 日本 世田谷」を聴くと、イヤホンでこれを聞きながら高校に続く長い坂道を登って夏期講習へ向かうシーンを思い出します。

将来への漠然とした不安と期待が形を変えてずっと続いていく気がして嫌だな、とか。変わっていく自分と変わっていく周りがなんか切なくもあって、いっそのことずっと変わらずに続いていけばいいんじゃないか、とか。そんなこと考えながら聴いてましたね。

まぁ装飾した記憶を眺めたくなるときもあるね。

 

 

 

 

 

 

 

永遠とは逆に「瞬間」を感じる音楽もあって、今はどちらかといえばその気分なんですが。

Les Baxter「Jewels Of The Sea」。これは掛け値なしに素晴らしいです。美しい。

マーティン・デニーと並ぶ、エキゾチカを代表するアーティストの61年作。

夏はなんとなく感傷的になりやすいし、なにか起こるんじゃないかって思って始まっても、何もなく終わっていくし、僕の中ではいつの間にか特別な季節ではなくなってしまいましたが、そんな夏に聴いたこのアルバムは、きっと僕にとって残るアルバムになる気がするんだよな。

 

 

 

 


暑いのは嫌いだけど、こんな素敵なアルバムに出会えたなら、また夏を好きになるかもね。なんて。

あっ!セミがうるせぇ!カッコつけたら急にセミが鳴き出したよ今!

 

 

 

 

 

2021年の夏、みなさんもどうかお元気で。